センター紹介

センター長の挨拶

  • 佐藤 健二

    現代社会において東京大学が持ちうる意味を高く掲げて

2015年10月に公表された「東京大学ビジョン2020」は,「卓越性」と「多様性」を基本理念として掲げています。構成員の多様性を活力として卓越性を実現し,そこからさらに知の多様性を豊かなものにしていく,ダイナミックな「卓越性と多様性の相互連環」が目指されています。

東京大学の入学試験は,その目標達成の一環として,多様に優れた学生を選抜する重要な役割を担っています。また,その入学試験は,東京大学がどのような学びを大事にしているかを高校生や高等学校などに伝えるメッセージという意味合いも持っています。

高大接続研究開発センターは,上記のような役割を担う東京大学の入学試験をさらに改善・改革していくための研究開発を行い,あわせて高等学校と大学教育との連携を推進する目的で「東京大学ビジョン2020」の公表から1年後の2016年10月に設立されました。

「入試企画部門」と「追跡調査部門」は,それぞれ,これまで主に推薦入試の立案を担ってきた入試企画室と,長年,入試追跡調査を実施してきた入試追跡調査室の活動を発展させ,入学者選抜のあり方について大学が意思決定する際の選択肢を,専門性とエビデンスに基づいて提供していきます。

また「高大連携推進部門」は,前身となる大学総合教育研究センターの部門および大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)の活動を引き継ぎ,大学の知を活用して広く初中等教育の水準向上と高大連携の推進に努めていきます。これら三部門が相互に連携して,東京大学をはじめ,わが国の入学者選抜,高大接続・連携の改善に貢献していく所存です。

大学という学術創成の組織が,変動する現代社会において持ちうる意味は,だれよりも未来を担う高校生たちに見え,響くものをもつ必要があるとも思います。そのことを考えるなら,「高大接続」ということばの拡がりもまた,描き直さなければならないのかもしれません。そのためには,学内構成員の皆様,そして他大学および他機関の研究者の皆様との連携協力が不可欠です。本センターの活動にご支援,ご協力くださいますよう,よろしくお願い申し上げます。

 

2019年4月1日
東京大学高大接続研究開発センター
センター長 佐藤 健二